a12.少しずつ進んでいた病。その8

MCTD

入院検査は進んでいったがCRP値を上げて
いる部位の特定が出来ていないままだった。
今までの生涯、一度にこれだけ沢山の検査を
したことがなかったので、これという異常が
見つからないと何処も悪くないんじゃない?
と人間勝手に思えてくる。
胃の検査なんかは現年齢より20歳以上若い
綺麗な状態なのでビックリした程だ。
手足の浮腫みは膠原病ではなく、別の疾患が
隠れているのかも知れないと先生達も悩んで
いたらしい。
入院中で余暇といえばテレビ(日367円)
かスマホ位。他人とカーテンだけで仕切られ
た狭い空間でのテレビ鑑賞も音漏れ防止の
有線イヤホン付き。有線イヤホンで音を聞く
事は寝返りで線が絡んだり結構苦痛で、日中
何度も同じ話をするテレビにも飽きがくる。
結局スマホを見る事となり、膠原病の情報を
調べ暗くなるという悪循環。
治らない病気という印象が増えていき膠原病
じゃなきゃいいなと思っていた。
そんな時、a10.で病院外専門部門に出し
ていた詳細検査結果が戻ってきた。

抗核抗体(ANA)
下限値0~上限値40
 → 1280
抗RNP抗体(ELISA)
下限値0.0~上限値10.0
 → 550<= (測定範囲外)

この上限をはるかに超えるデータ結果は、
「膠原病じゃなきゃいいな」と思った自分の
甘い考えが打ち砕かれた瞬間だった。
この結果と病状から判断できることは

1.膠原病であること
2.混合性結合組織病の疑いがあること

だった。

タイトルとURLをコピーしました