a40.葛藤を生む自宅療養生活 その13

MCTD

6月11日、X病院へ検査来院した。
誘発筋電図検査を実施する為だ。
2月末の退院後、早3か月以上薬物療法を
続けてきた。原因が特定できていない症状
に呼吸苦(脈拍の急上昇)と筋症と痺れと
震えがあるが、今回の検査は後者の筋症と
痺れと震えの特定を目的としている。
これが解消されないままだとまともに歩行
が出来ず怪我の原因となる。
どういう検査かは蓋を開けてみないと不明
だが、タカちゃん先生が脳神経内科に精密
検査をお願いして行える事になった検査で
手足の運動神経、感覚神経の刺激が神経の
中を伝わる速度を測定するものらしい。
神経を電気で刺激する為、痛みや不快感を
生じると検査用紙に書いてあったが大丈夫
だろうと勝手に高を括っていた。

6月で外は梅雨入り、お決まりの雨。
「雨は嫌だな~歩行がおぼつかないし」
歳をとったせいか体に自信がないせいか
検査時間より1時間程早めに到着していた。
いつもとは違い、検査のみの場合は入口の
受付設備に受診カードを通す必要がない為
検査受付に直接周った。

「待っていればいいか・・」
受付をして15分位待つと名前を呼ばれた。
検査用紙には30分程度で終わると記載が
あったが自分の検査項目数が両手両足の為、
早くて1時間半かかるとの事から
前詰めになったらしい。

ここからが大変だった。
皆若かりし頃、理科でカエルに電気を流し
脚がピクピク動く実験をしたと思う。
それを見て面白いとか気持ち悪いとか
思った経験を少なからず持っていると思う。
ただ見るのと実際やられる身とは大違い。

「カエルはこんなに痛かったのか・・・」

末梢神経を電気刺激した際に神経やその
支配筋から発生する活動電位の記録。と
ググると難しい言葉がでてくる・・・・

要は
ポイントaと少し離れたポイントbに届く
信号伝達時間を体に電気を流す事でミリ秒
単位で測定。
単純に
距離(ab間)÷時間=速度を計測する検査
なのだ。
ただし、人間の体の神経がどう走っているか
把握した腕のいい検査技師の方がやらないと
神経の最適ポイントにまともに当たらない為
筋肉から所定の電位が発生せず、いつまでも
「ビリビリビリビリピクピク」が続く。
最適ポイントに的中するとカエルの手足の様
に手足が勝手に大きく動く。
そのままn=10程度繰り返しデータ取りし
結果レコーダに記録される。
この繰り返しだ。
今回の検査技師の方は女性の方だったが、
説明もマニアックで、痛みに耐えながらも
電気的で興味深く自分的には面白かった。
(部屋の天井にはノイズ対策用のアースが
蜘蛛の巣の様に張り巡らされていたり)

でも一般的な感想を言うと
「これを一番初めにトライアルした人は・・」
「きっと辛かっただろうな。頭が下がる」

検査結果は薬の調整による体調変化と合わせて
1週間後に説明される予定。

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