a50.軸索障害と3度目の入院生活 その8

MCTD

7月22日朝から心電図やレントゲン等で
慌ただしかった。退院前なのに検査が多く
こんな検査生活はできればしたくない。
どこか気を張っていて落ち着かないし。
検査が落ち着いた頃、先生から入院で分か
った事や今後の治療説明があった。

>以下病状説明の抜粋

混合性結合組織病(MCTD)は、全身性
エリテマトーデスと多発性筋炎と強皮症が
合併しやすく、2つ以上の病気が混在する
病気です。その為異常な免疫反応と炎症で
臓器障害が起こる場合が多く1月入院時は
心膜炎、胸膜炎、間質性肺炎があり、点滴
によるステロイドパルス療法を行いました。
まだ間質性肺炎は少しありますが、心膜炎
と胸膜炎に関してはOKです。

しかし、今回左室駆出率の低下が見つかり
その治療が必要です。
心臓ポンプの性能指標を左室駆出率といい
正常範囲は、50%~70%です。
2020年1月時点では、
68%で正常範囲だったのですが、
現在42%に落ちている為
半年で3分の2に低下した原因とこれ以上
落ちない様にしなければなりません。と
病状説明用紙で説明された。

その後、この前実施した安静心筋シンチの
検査結果の説明があった。
色分けされた自分の心臓が3Dモデルとし
PCの画面に映っていた。虚血性心筋障害
を疑ったが、異常なしという内容だった。

虚血性心筋障害
→虚血とは血がない状態の意味。
つまり心臓に十分血がいきわたっているか
どうかの検査をしたという事。
たとえば冠動脈が(心臓周りの太い血管)
動脈硬化で詰まっているかいないかを
色分け結果から判断できるらしい。

判ったことは、安静心筋シンチから心臓と
いう入れ物は、詰まりもなく血液もいって
いるがポンプの可動域が半年で減少した。
動かなくなってきている・・・なぜ??

先生の説明は続く。

>この画像で分からない事は心筋の質。
動かそうにも妨げている物があるのでは
ということです。
心筋生検をしてみなければ判らないが
線維化、アミロイドーシスの可能性がある
かもしれない。
やはりMCTDの進行が考えられます。

線維化なら最悪だと思っていた・・・

>アミロイドーシスとは
アミロイドと呼ばれる繊維状の異常蛋白質
が全身の様々な臓器に沈着し、機能障害を
起こす病気・・・
結局、線維化か・・

先生に聞いた。
「もし線維化がはじまっていたらどうすれば
治るのでしょうか」

>「申し訳ないけど、線維化部位は治らない
線維化かどうかは心臓MRIを実施したり
心筋生検をしなければ判断できない。
今は、駆出率の改善ができる可能性のある
治療薬を少しづつ増量し飲んで検査という
流れにさせてください。
エンドキサン(抗癌剤)による治療等は
その時の状況で考えていきます」

先生の話の終了後、流石にいろいろ考えて
しまった。

7月23日、退院日 奥様来院。
先生から
「少しでも状態に変化が出たらすぐ来る様に」
「免疫がないから風邪は絶対引かない様に」
を言われ病院を後にした。

こうして
7月6日~7月23日の3度目の入院は
終了した。

タイトルとURLをコピーしました